メンタルと自律神経の専門院
メンタルボディケア吉祥寺の中尾です。
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
本日は、引きこもっている自分を変えたいという患者さんのお話しです。
20代の男性(=以下Aさん)、引きこもりの自分を変えたくて通院中です。
特に身体で気になる症状はありません。
自分の意志で当院へ訪れることもたいへん勇気が必要だったそうです。
ご本人が今の自分を少しでも変えたい願望があれば、それは叶うものです。
Aさんにとって、とてもとても大きな壁が目の前に立ちふさがっています。
生きていく上で、それを乗り越えないといけないことも重々承知しています。
ただ、今はその大きな壁を見ることすらできない状態です。
でも乗り越えなければいけない。
でも乗り越えたい。
でも壁は見たくない。
でも乗り越えたい。
いや、本当に自分はその大きな壁を乗り越えたいのだろうか。
自問自答が始まる。
不毛な時間は砂のように流れる。
私は、その患者さんの思考に入って一緒に考えるスタンスです。
MBコーチングで、その思考を整理するとネガティブだらけの世界です。
MBコーチングでは、選択肢を提案してやらない理由がなければ「行動」を促します。
それはあくまでもAさん自身がワクワクしたり幸せを感じる方向が基準です。
そもそも、外の世界(社会)に全く興味がない状態、そして潜在的に自分を責めている状態から施術がスタートします。
「何もワクワクなんてしません」
「何が幸せなのか分かりません」
引きこもりの方は通常このようなマインドからスタートします。
アドバイスしたり、私の考えを勧めることは原則的にはしません。
しかし、一見引きこもりとは関係ないような、生活習慣の「些細な行動」をアドバイスし、それをやっていただくことにはとても重視します。
それは施術+習慣でマインドが加速して大きく変わるからです
施術者は、Aさんが「自分で考えて行動する」までのサポーター的な存在です。
正直、簡単そうで難しいです。
よく、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」といいますよね。
その他人の潜在的な思考をチェンジさせることになるわけですから容易ではありません。
しかし、ご本人が望んでいることであれば、
MBコーチングと心身条件反射療法で、一歩ずつですが確実に変化していきます。
こういったケースでは施術者のエネルギーをかなり消耗します。
その分、ゴール達成する瞬間は、
患者さんと施術者が一緒に喜びを感じるものでして、疲れが一気に飛びます。
施術者も治療道として、患者さんに学ばせていただくことも少なくありません。
患者さん視点からすると、不謹慎に聞こえるかもしれませんが、
私は、患者さんがお持ちするお題(お悩み)には、
楽しく挑戦し、患者さんと施術者が共に成長できることが
治療家の在り方だと考えています。
年齢に関係なく、施術者も成長し続ける想いがないと、
患者さんも成長するマインドには変われないものです。
Aさんは、大きな壁に向かうその前に、別の低い壁を登り始めました。
ひとつ、社会との関わりを継続的に始めたのです。
当院以外に、初めて外出目的を持つことができたのです。
自立デビューするための大きな一歩です。
これから未来が変わっていくのが楽しみです。
ゴール達成までこれからも引き続きサポートさせて頂きます。
引きこもりでお悩みの方はお気軽にご相談ください。